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【特集 Vol.17】東京メトロ20周年記念座談会。ともに歩んだ20年と、これからへの決意。

こんにちは!東京メトロnote編集部です。
 
2024年、東京メトロは20周年を迎えました。そこで今回は同じく在籍20年の社員4名に集まってもらい、東京メトロや自身の歩みについて語る座談会を開催!入社のきっかけから、長年働いてきたからこそ気づいたことまで、なかなか知ることができない角度から東京メトロを語り尽くした会になりました。
 
それでは、ぜひお楽しみください!

(公開は2025年3月まで)

入社のきっかけについて


(参加者 左から右)
鉄道本部 営業部 施設課:青瀬 優樹・鉄道本部 運転部 輸送課:渡邊 秀峰
人事部 総合研修訓練センター:安藤 正樹・鉄道本部 工務部 工務企画課:工藤 浩之

 工藤:就職活動中にたまたま地下鉄の窓から線路点検を行っている人を見て、「こういう仕事もあるんだ」と。東京の入り組んだ地下鉄のトンネルで仕事をするという、特殊で専門性が高い点に魅力を感じたことがきっかけでした。
 
安藤:私は多くの人の役に立つ仕事に就きたい、という気持ちがきっかけになりました。あと、ちょうど「東京地下鉄株式会社」に社名が変わるタイミングで、その一期生になれるのも名誉なことだなと思ったんです。
 
青瀬:私は前身の「帝都高速度交通営団」というインパクトのある名前に目を引かれました。最初は、道路系の会社だと勘違いしていたんですよね(笑)。ところが、求人票をよく読むと地下鉄の会社だと分かって興味を持ったんです。

▲1941(昭和16)年 帝都高速度交通営団発足時の営団旗
写真提供:地下鉄博物館


 渡邊:求人雑誌でこの会社を知り、とくに車掌・運転士という仕事に惹かれました。東京の地下鉄で、首都のインフラを支える仕事に挑戦してみたいと思ったんです。入社後、初めて列車を運転したときの喜びや緊張は今でも忘れられません。

安藤:そうですよね!私も運転士経験者なので忘れられません。緊張で汗びっしょりになりました(笑)。あとは運転士時代に、鉄道員の仕事などを紹介するテレビ番組に出演したのも良い思い出です。周囲からの反響も大きく、改めて注目度の高い仕事なんだなと誇りに思いました。

20年間のキャリアについて


▲20年前の写真を見て、思い出に浸る場面も

渡邊:この20年間、駅業務や運転業務以外にも、安全・技術部では事故対応を行ったり、総合指令所では運輸指令としてダイヤ乱れ時の運転整理などを担当してきました。複数の仕事に携わって、たとえば運転という仕事一つをとっても、多くの技術や人が関わっていることを実感できたのは貴重な経験でしたね。多くの部署が協力して一つになることで、安全・安心をより確かなものにできるんだなと。
 
安藤:私の場合は駅業務や運転業務が19年と長く、2023年から総合研修訓練センターで後輩たちの育成をしています。先輩方から受け継いだ技術や安全に対する意識だけでなく、そこに自分の経験や失敗談を交えることでリアリティが増すのか、後輩たちが興味津々で話を聞いてくれるんです。一方的ではなく、教える相手を見ながら伝えることを心がけています。

青瀬:教えるためには、自分自身も勉強する必要がありますよね。私が駅業務を担当していた17年の間にも、PASMO(※)や東京メトロmy!アプリなどの新しいサービスが登場しました。時代の進歩に我々もしっかり対応していく必要があるなと。
 
(※)「PASMO」は株式会社パスモの商標登録です。
 
工藤:分かります!私は工務部中心のキャリアですが、数年ほど企業価値創造部で、社内の技術開発促進業務に携わっていたことがありました。その中でIT技術やAIに触れ、学ぶ機会が多かったんです。社会の流れに対応し、現場がもっとスムーズに業務を進められるようにしたい、と考えるきっかけになりました。

働き方の変化について


 工藤:最近は男性で育児休職を取る方が社内でも増えてきましたし、服装もカジュアルなものに変わってきています。ただ、選択する自由が増えた分、それに伴う責任も増えているのかなと。自分で考えて選択し、行動することが求められていると感じます。
 
渡邊:テレワークや短時間勤務・時差終始業なども、コロナ禍で一気に浸透しましたよね。お互いの理解や協力が必要な働き方だからこそ、周囲の人たちが支え合う東京メトロの社風が活きています。鉄道会社ならではのチームワークの強さですね。

東京メトロの「人」について


安藤:芯が強くて自分に厳しい方が多いのですが、周囲への気遣いがすごく細やかなんです。誰かが困っているとき、雰囲気を察して声をかけてくれるんですよ。
また、安全に対する意識は私たちが入社したときも、20年経った今でも不変ですね。鉄道事業だけでなく、それ以外のすべての部署において、まず安全が大前提として存在しています。
 
青瀬:事故や災害が起きたときに、より一致団結するのも特長ですよね。とくに東日本大震災は私も駅員として経験し、強く記憶に残っています。多くの社員が使命感を持って深夜まで協力し合い、東京メトロは早い段階で運転再開ができました。また、「社員の方も家族や家が心配だろうに、働いてくれていた」など、お客様からいただいたメッセージを見ると今でも感動します。

これからの東京メトロと自身の決意について


安藤:たとえばツーマン運転からワンマン運転に変わったときもそうだったのですが、技術の進歩に合わせて常に新しいリスクを想定し、安全について考えていかなければと考えています。将来的には運転方法も自動化されていくと思うので、そのときにどんな視点で安全を考えるかは重要ですし、そういう仕事にも携わっていきたいです。
 
渡邊:安藤さんのように世の中の流れを学び、対応する柔軟性はこれからますます必要ですよね。
 
工藤:私も安全を前提として新しい技術を学び、活かし、地下鉄をより良くしていきたいです。
 
青瀬:あとは自動化やAIが発展していくからこそ、お客様への心遣いや対応が今まで以上に大切になると思います。
どんな時代でも、お客様や近隣の住民の方々を始めとする、ステークホルダーの皆様への感謝を忘れてはいけません。多くの人の支えがあって、東京メトロや私たちは20周年を迎えられたと思いますので。
 
安藤:お客様の何気ない日常を少しでも良くできるように、そして東京メトロに関わるすべての皆様に信頼いただけるように、今まで以上に誠実で真摯に取り組んでいきます。
 
工藤:私もお二人と同じ気持ちです。それに、お客様がストレスなく安全に目的地に到着できるように、これからも技術力を高めていきたいですね。
 
渡邊:コロナ禍を経て生活様式が変わった中でも、多くのお客様にご利用いただいていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も安全な運行や安定輸送を提供できるよう努力していきます。

教えて!東京メトロ20周年のギモン


Q:東京メトロのシンボルマーク「ハートM」にはどんな意味が込められているの?

ハートを模したM(「ハートM」)は、メトロ(Metro フランス語で「地下鉄」の意)のほか、東京の中心にあるという存在感やお客様の心に響くサービス、心のこもったサービスを提供し続けるという意志を表します。背景色にはコーポレートカラーである「ブライトブルー」を採用。活き活きとした元気なイメージで、東京メトログループの理念「東京を走らせる力」を表現しています。

※記事の内容は2024年4月の取材時点のものです。


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